劇団唐組 公演記録
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マヌカンの手に触れる時、君は訪ねる人形の都へ
『夜壷』
2000年 5月12日(金)〜14日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
唐十郎、大久保鷹、近藤結宥花(新宿梁山泊)、梶村ともみ(新宿梁山泊)、鳥山昌克、久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、藤井由紀、堀本能礼、中袴田克秀、石丸朋広、岩倉弘樹、大垣高洋、赤松由美、青柳暁子、武田朋恵
スタッフ
作曲=安保由夫
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組制作部
協力=(株)文化印刷
物語
マヌカン工場が傾く中、失意の織江を元気づけたのは、清掃局員の青年有霧だった。
有霧は、清掃車に飲み込まれる寸前のマヌカンの手を助け、織江から、ガラスの尿瓶を贈られた。
その尿瓶が自分のもとにきた由来をたずねるうちに、有霧は、織江が人形にゼルペンティーナ、ヴェロニカと名づけて慕っているのを知り、その情熱に心を打たれるのだった--。
「蝋のようなその冷たい感触は、ただ冷たいんじゃない。ただ一瞬の膜なんだ。それを過ぎたら、温かさが通い合う.....」
甘い夢や感傷を許さぬ底辺の生活の中で、誰もが持つ当然のやさしさを通わすことができずにいた青年。
その青年にふってわいた、見知らぬ女の情熱、人形への想い。
しかし、青年が本当に救おうとしたものは、工場でも女でもなく、マヌカンの悲しげな無表情に反射して見える "他人の冷たさ" だったのではあるまいか?
座長唐十郎に、大久保鷹、唐組実力派役者陣ほかを交え、二千年に突入した世に問う強烈な新作『夜壷』。
脱カンテン堂シリーズで贈る、神出鬼没の野外紅テント公演!!
召し上がれ、死を招く牛丼・並の一杯を.....
『眠り草』
1999年 5月 7日(金)〜 9日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
唐十郎、鳥山昌克、久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、金井良信、飯塚澄子、藤井由紀、堀本能礼、中袴田克秀、深井順子、石丸朋広、岩倉弘樹、大垣高洋、日高啓介
スタッフ
作曲=安保由夫
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組制作部
協力=(株)文化印刷
物語
1998年2月、東京都国立市のホテルで、自動車用品会社社長ら3人が、仲良く一本のロープを分け合って首吊り心中を遂げた。
3社はともに取引関係にあり、資金繰りに苦心した末の結果だった。
うち1人は、かつてダービーも制した名馬のオーナー。
絶頂期からどん底の破産まで運命を共にした3人は、自殺直前、一室に集まり、酒を酌み交わし、出前した牛丼で最後の晩餐をとったという。
舞台は菊屋牛丼店前。そこへふらりと現れたのが廃車場から来たという謎の女・丘。
あの事件の直前に、叔父が今は亡きアルゴン社社長加藤のために振り出した1枚の手形の行方を追っていた。
彼女は菊屋で、出前の牛丼にこだわり続ける素行不審な男・眼さんに出会う。
その眼こそ、あの日あの時、牛丼の空いた丼を下げに行った男だったのだ。
そしてその丼の中には、丘の探す手形にまつわる、ひとつの秘密が隠されてあった.....。
廃車場をとり巻く一面の草むら。踏みこむと一斉に波うつその草むらの中で、丘はかつて、あの加藤社長に会っていた。
そこが<生命を吸って霊感を与える>あの草の上であることも知らずに.....。
社の今後を残る者に託して逝った社長たち。彼らが残していったものは残務処理だけではなかった!
滑稽にして実直に生きた3人の社長の今も忘れ難い事件をもとに、鬼才唐十郎が描き出す感動の物語。
動物工場の塀を抜けてその女工の手を追えっ!
汚濁と煌めきに満ちた現代版女工哀史!
『汚れつちまつた悲しみに......』
1998年 5月 8日(金)〜10日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
唐十郎、鳥山昌克、久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、金井良信、伊原裕次、飯塚澄子、北村陸郎、藤井由紀、堀本能礼、稲葉能敬、川田邦典、中袴田克秀、網代奈緒美、小川雅未、深井順子、池下重大、岩瀬真一、勝山靖史、小林康雄、鈴木龍太郎、遠藤香織、黒岩小和、波多野千草、深来雅映、穂坂直美
スタッフ
作曲=安保由夫
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組制作部
協力=(株)文化印刷
物語
そこは、背にふくれてくねる工場の塀と接しているビジネスホテル<かりそめ>のロビー。
そこでのもめ事からこの物語は始まる。
隣の動物工場に勤める女工たちは、それぞれの想いを胸に楽しく、一生懸命、毎日を生きていた。
その中に、眠りの中にある友に寄り添うリサもいた。
夢の中で時々帰るほどに、つぶれてしまった元勤め先・香水工場のびょうびょうたる枯れ草の地に想いを馳せるリサ。
そのリサの元に渋谷で奇妙な出会いをした灰田より、小包が贈られてくる。
渋谷での出来事が謎を呼び、次々と珍事が巻き起こる。
そしてそのロビーには何の目的か、トップに集められた興信所員たち、謎の探偵、我らが灰田も集まっていた。
あやしく香る麝香のしずく。そして闇に蠢く未知の影。
はたして今回の調査とは? それぞれの狙いは何なのか?
「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみは たとえば狐の皮衣.....」
唐十郎が贈る現代版女工哀史。
さて今度はどこから現われる灰田!?
そしてその片目は、カンテン棒の先から何を見るのか!?
カンテン堂シリーズ第8弾。乞う御期待!!
『透明人間』 (シアター・フェスティヴァル 水戸 '98)
1998年 2月21日(土)開演=午後7時・22日(日)開演=午後4時
作=唐十郎/演出=久保井研
出演
田口:堀本能礼
上田:池下重大
課長:勝山靖史
合田:鈴木龍太郎
辻:稲荷卓央
モモ:遠藤香織
母親:穂坂直美
床屋:稲葉能敬
出前:小林康雄
歯科医:伊原裕次
白川:小川雅未/網代奈緒美(ダブルキャスト)
モモに似た女:深来雅映
マサヤ:黒岩小和/波多野千草(ダブルキャスト)
土方:岩瀬真一
物語
保健所員・田口は、突然起こった狂犬騒動を調査していくうちにある焼鳥屋にたどりついた。そして、この騒動の犯人は二階に住む合田とその飼い犬・時次郎と目星をつけたのだが、調べていくうちに、子供に咬みついたのは合田の陸軍軍用犬舎時代の同僚の息子である辻という謎の男であることがわかった。辻は焼鳥屋の住み込みの女モモの世話をしようとする。そこにもう一人のモモや咬みつかれた少年も現われ、複雑に絡み合う。
『ジャガーの眼』
(現代日本戯曲大系 3/寺山修司フェスティヴァル)
1997年10月10日(金)〜12日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
田口:唐十郎
扉:金井良信
サラマンダ:宗像幹奈
少年:藤井由紀
父親:勝山靖史
くるみ:飯塚澄子
しんいち:鳥山昌克
夏子:板垣桃子
看護婦:深来雅映、網代奈緒美、深井順子、遠藤香織
Dr.弁:稲荷卓央
老婦長:伊原裕次
住人一(会社員):鈴木龍太郎
住人二:伊原裕次
住人三(風呂帰り):中袴田克秀
住人四(婆ァ):辻孝彦
住人五:池下重大
住人六:小林康雄
住人七:北村陸郎
住人二の妻:小林雅未
ポーラのセールスマン:稲葉能敬
一の戸:堀本能礼
二の戸:辻孝彦
三の戸:小林康雄
四の戸:鈴木龍太郎
五の戸:池下重大
六の戸:中袴田克秀
七の戸:北村陸郎
八の戸:宮澤大地
会社員:川田邦典
マダム:深井順子
お婆さん:鈴木久美子
インターン:久保井研、鈴木龍太郎、池下重大、宮澤大地、鈴木久美子、小林康雄、岩瀬真一
寺山修司:登場しない天下一の詩人
シンジ:登場できないくるみの恋人
スタッフ
作曲=小室等
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組
協力=(株)文化印刷
物語
『肉体の一部を追うものはなく、追われようとする一部もない』この言葉とともに、あのジャガーの眼が帰ってきた!
1993年公演『桃太郎の母』より、今年の春公演『海の口笛』まで7作を重ねた、迷探偵・カンテン堂灰田シリーズ。
その灰だらけの田口のトレード・マークの片目の謎がいま、ここに明らかになる!
物語は、一人のしがない青年「しんいち」が、肉体市場で角膜を購入し移植したことから始まる。
その角膜が、かつての持ち主の恋人「くるみ」を呼び寄せ、青年の平凡な日常から、冒険的な非日常へと導く。
サンダル探偵社の「田口」は、助手「くるみ」の依頼を受け、 "幸せのリンゴ" を追って路地に立つ。
その前に現われた男「扉」の押す車椅子には「田口」がかつて愛した、等身大の美しい人形「サラマンダ」が乗せられていた.....。
外科病棟で移植手術を繰り広げる、肉体植民地「Dr.弁」。所有者の人生に関与し、人の体で三度も生きる "ジャガーの眼" はそんな彼らを取りこんで鋭く輝いてゆく.....。
1985年状況劇場初演当時、寺山修司著『臓器交換序説』の "唐版" とも言われた作品が、97年秋、改訂版として今よみがえる!
紅テント
韓国・済州島に翻り
ソウルに北上したのち
日本へと渡る
渡り海女の伝えと共に!
『海の口笛--渡り海女の伝えより--』
1997年 5月 9日(金)〜11日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
唐十郎、鳥山昌克、久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、金井良信、桜井ひとみ、伏見栄子、大澤智弘、伊原裕次、飯塚澄子、北村陸郎、
武井美保、藤井由紀、宗像幹奈、稲葉能敬、川田邦典、小西隆弘、中袴田克秀、堀本能礼、網代奈緒美、板垣桃子、小川雅未、深井順子
スタッフ
作曲=安保由夫
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組
協力=(株)文化印刷
物語
昔、海女たちは、済州島から日本へと海流にのって渡ってきたという。
50年前、あるひとりの海女もそうして千葉へとやってきた。
物語は、その海女に育てられた少女を中心に展開していく。
岬の海底に海女の形見として沈められたウエットスーツ。
少女が守っていたその形見が、ある日何者かによって引き上げられる。
奪われた形見を探すべく、少女は、迷探偵カンテン堂・灰田の事務所に勤めだし、借りたカンテン棒片手に手掛かりを求めはじめる。
舞台は廃虚となった耳鼻咽喉科。そこには、別の依頼により別件捜査を続ける興信所員達。
共通のものを求め、様々な思惑が交差する。千葉沖か、それとも済州島か、少女はウエットスーツのほうむり先に悩む。
そして少女の思いは済州島へと向かっていく。
カンテン堂シリーズ第7弾、「海の口笛〜渡り海女の伝えより〜」は韓国・済州島公演を皮切りに、ソウル、そして日本へと海峡を渡る。
紅テント25年振りの韓国公演、唐組としては5年前の台湾につづく2度目の海外公演である。
97年春の唐組に乞うご期待!!
たとえ演劇的通行人であったとしても--
さらに続くカンテン堂シリーズ
さて、この度は何処から来るか!
『模造石榴』
1996年 5月10日(金)〜12日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
唐十郎、鳥山昌克、大畑弘、小名紫、久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、金井良信、桜井ひとみ、伏見栄子、大澤智弘、
伊原裕次、飯塚澄子、長谷川知子、北村陸郎、松尾昭彦、佐藤由美、塩沢真理子、武井美保、藤井由紀、宗像幹奈
スタッフ
作曲=安保由夫
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=劇団唐組
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組
物語
"迷探偵カンテン堂灰田、西南へ千キロ、小笠原へ飛ぶ--"
依頼された仕事の捜査中に、またもや事件が起こった。
灰田の白い背広から、三包の薬が出てきて、捕らえられたのである。
今回のホシ、渡辺という男を追っての三日間の旅先は、父島に棲息するオオコウモリの洞窟内であった。
渡辺に掛けられた白い背広から発見された三包の薬.....。それは、渡辺の吐いたハルシオンと同じものだったと伝えられる。
何の意図がある灰田!「何のためのハルシオンなの?」の問いに "飲まないための" と答える灰田。
舞台は、段探偵事務所の娘、町子が働く病院で繰り広げられる。
病院の人々の日常生活をベースに小笠原での三日間を錯そうさせ、物語は展開する。
ついに登場しない登場人物渡辺という男の事実から、徐々にその正体は解き明かされ過去が浮かび上がる。
1年ぶりのカンテン堂シリーズも、5回目を迎える。益々の灰田の活躍に、乞う御期待!
乞食城より第十五指令!
盗まれたアイス・ボックス
「パンドラの真珠箱」を追え!!
『裏切りの街』
1995年10月20日(金)〜22日(日)開演=午後7時
作・演出=唐十郎
出演
女灰田(星川):桜井ひとみ
アリャコ:伏見栄子
注夜:久保井研
禿:鳥山昌克
猿田:伊藤ゲン
犬川:堀本能礼
南風之洋子:小名紫
徳大寺カナ:市倉恵美子
庭女:伊原裕次
金田一:伊原裕次
灰田:唐十郎
氷室:稲荷卓央
店長沖田:大畑弘
ラム:長谷川知子/今関朱子(ダブルキャスト)
シク:飯塚澄子
片岡千恵:金井良信
令子:本川弘子
スタッフ
作曲=小室等
宣伝美術=合田佐和子
舞台美術=伊藤ゲン
照明=劇団唐組照明部
音響=劇団唐組音響部
制作=劇団唐組
協力=(株)文化印刷
物語
"カンテン堂灰田、台湾の海に沈む!!"
ある一通の脅迫状をきっかけに始まった、今回の捜査。依頼をうけた灰田は、事件の手掛かりとなる「パンドラの真珠」と呼ばれる箱を探しに台湾の東、第二漁港蘇澳鎮の沖に向かう。
が、潜って45分後、引き上げられたロープに灰田の姿はなく、そこには海底を写したカメラのみが残されていた。
事件の裏に男の影がチラリ。
「パンドラの箱」の正体は何なのか、そして、その行方は.....。
はたまた、灰田の復活はないのか。
舞台は、女灰田として、灰田の意志を継ごうとする星川と、共に事件を追う者達とが出会うところから始まる。
助手アリャコと進むにつれ、追う女の持った「パンドラの箱」の中に、冷却装置をほどこされた、「ビヨラ」と呼ばれる真珠があることが解る。
「ビヨラ」とは何か、ビョルンソンとは?
事件が人を呼び、人が謎を呼び、謎が南風を呼んで、カンテン堂灰田が見るものは?
海上では南風と共に、海底ではアースラと共に。
様々な謎と秘密を含みながら、カンテン堂シリーズ第4弾、『裏切りの街』は、復興の地、大阪を皮切りに、春の日本を縦断します。
乞う、御期待!!
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